Go Toの旅行にも使える?特急乗り放題!のJRフリーきっぷまとめ
今年も夏の旅行シーズンが近づいてまいりました。新型コロナウイルスの流行で旅行業界、運輸業界がダメージを受けた2020年前半でしたが、徐々に盛りあがりを見せています。今回はJRの特急券などを追加購入することなく特急に乗れるフリーきっぷをまとめました。今夏、来年、再来年の旅行の計画にご活用ください。
- 表記方法について
- JR北海道の特急乗り放題のフリーきっぷ
- JR四国の特急乗り放題のフリーきっぷ
- JR西日本の特急乗り放題のフリーきっぷ
- JR九州の特急乗り放題のフリーきっぷ
- 特急乗り放題でより計画が立てやすくなる
表記方法について
今年は旅行需要喚起のために例年発売されていないフリーきっぷが数多く発売されています。そのため例年発売されないフリーきっぷについては、「橙色」で表記しています。例年発売されているフリーきっぷについては「黒字」で表記します。
きっぷを購入する時は公式サイトなどで確認することをお勧めします。
JR北海道の特急乗り放題のフリーきっぷ
鉄道全盛期と比べてかなり路線網が縮小してしまったJR北海道です。なんとか旅行需要を喚起しようと毎年「北海道フリーパス」を発売しています。期間が7日間と長いのが特徴です。今年はコロナで減った旅行者を増やそうと北海道の補助金を利用した「HOKKAIDO LOVE 6日間周遊パス」を発売しています。ネットでも注目されたこのきっぷは発売数に限りがあるので注意が必要です。
「HOKKAIDO LOVE 6日間周遊バス」
- 発売箇所:JR北海道の主な駅の指定席券売機、みどりの窓口、旅行センター
- 利用できる期間:2020年7月23日~2021年1月31日(8月10日~8月19日、12月28日~1月6日は利用不可)
- 発売する期間:2020年7月17日~2021年1月25日
- 発売する期限:1ヶ月前~利用前日
- 有効期間:6日間
- フリー区間:JR北海道在来線
- 値段:¥12000
北海道の補助金を用いて販売しているフリーきっぷです。このきっぷは期間が6日間であること、北海道に行かないと買えない以外のことは「北海道フリーパス」と設定上の違いは大してないのですが、注目すべきがはそのお値段。「北海道フリーパス」の半分以下のお値段です。
「北海道フリーパス」
- 発売箇所:JR(JR北海道に限らない)の主な駅の指定席券売機、みどりの窓口、旅行センター、主な旅行会社
- 利用できる期間:通年(4月27日~5月6日、8月10日~8月19日、12月28日~1月6日は利用不可)
- 発売する期間:通年
- 発売期間:1ヶ月前~利用当日
- 有効期間:7日間
- フリー区間:JR北海道在来線
- 値段:¥27430
毎年発売されているいつものフリーきっぷですが、そもそも特急に乗れるフリーきっぷが当然のように毎年発売されている時点で関東人の私からすると異常です。JR北海道の普通列車自由席と特急列車自由席に乗ることができます。グリーン車(普通列車でも特急でも)、ライナー列車は別途支払うことで乗れます。(運賃はこのきっぷ)期限は7日間で通年発売、ゴールデンウイーク、お盆、年末以外は利用可能です。JR(JR北海道に限らない)の主な駅の指定席券売機、みどりの窓口、旅行センターと主な旅行会社で買えます。
JR四国の特急乗り放題のフリーきっぷ
おそらくJRの中でも一番フリーきっぷに力を入れているであろうJR四国です。普段から特急に乗れるフリーが複数存在します。しかもグリーン車に乗れたりと、かなり大盤振る舞いです。そんなJR四国が今年はさらに...といったところです。
「四国満喫きっぷスペシャル」
- 発売箇所:Webサイト「JR四国ツアー」、JR四国の駅のみどりの窓口、ワープ支店、駅ワーププラザ及び四国内の主な旅行会社
- 利用できる期間:2020年7月9日~2020年9月29日(この期間で土曜・日曜・祝日を1日以上含む連続した3日)
- 発売する期間:2020年7月1日~2020年9月21日(みどりの窓口発売は9月27日まで)
- 発売期間:1ヶ月前~利用6日前
- 有効期間:3日間
- フリー区間:JR四国線全線(宇多津~児島間を含む)及び土佐くろしお鉄道線全線、阿佐海岸鉄道全線と、JR四国バスのうち路線バス《大栃線、久万高原線》
- 値段:¥8500(みどりの窓口発売は¥8000)
JR四国が今年出してきた安いフリーきっぷです。(普段から安いフリーきっぷが多いですが)1日当たり2800円ぐらい。青春18きっぷが一1日当たり2410円であることを考えると、+390円くらいで特急に乗れることになります。(四国内だけですが)あとJR四国のフリーきっぷにはレンタカーセットプランがあるものが多数ありますが、これもその一つです。
またJR四国ツアーでの発売とJR四国のみどりの窓口での発売では値段が異なります。
「アンパンマン列車スタンプラリーきっぷ」
- 発売箇所:Webサイト「JR四国ツアー」
- 利用できる期間:2020年7月18日~2020年11月30日
- 発売する期間:2020年7月10日~2020年11月22日
- 発売期間:1ヶ月前~利用6日前
- 有効期間:3日間
- フリー区間:JR四国線全線(宇多津~児島間を含む)及び土佐くろしお鉄道線全線、阿佐海岸鉄道全線と、JR四国バスのうち路線バス《大栃線、久万高原線》
- 値段:¥9500 (小児は¥3000)
このきっぷは最低でも大人1人と子ども1人でないと利用できません。それ以外は上の四国満喫きっぷスペシャルと大して変わらない印象です。名前の通りアンパンマン列車スタンプラリーの参加に便利なフリーきっぷです。きっぷと一緒にアンパンマン列車スタンプラリーブック&ブックホルダー」がついてきます。
「四国フリーきっぷ」
- 発売箇所:JR四国の主な駅、ワープ支店、駅ワーププラザ、主な旅行会社、JR北海道の主な駅のみどりの窓口・旅行センターならびにJR四国内とJR北海道管内の主な旅行会社
- 利用できる期間:通年(4月27日~5月6日、8月10日~8月19日、12月28日~1月6日は利用不可)
- 発売する期間:通年
- 発売期間:1ヶ月前~利用当日
- 有効期間:3日間
- フリー区間:JR四国線全線(宇多津~児島間を含む)及び土佐くろしお鉄道線全線、JR四国バスのうち路線バス《大栃線、久万高原線》
- 値段:¥16440
3日間特急普通車自由席乗り放題のフリーきっぷです。通年発売なので使いやすいのが特徴です。北海道でも買えるのは地味な強みかもしれません。
「若者限定四国フリーきっぷ」
- 発売箇所:JR四国の主な駅、ワープ支店、駅ワーププラザ、四国内の主な旅行会社
- 利用できる期間:【春季用】2020年4月1日~2020年4月12日【夏季用】2020年7月20日~2020年9月12日【冬季用】2020年12月10日~2021年1月10日(4月27日~5月6日、8月10日~8月19日、12月28日~1月6日は利用不可)
- 発売する期間:【春季用】2020年3月1日~2020年4月10日【夏季用】2020年6月20日~2020年9月10日【冬季用】2020年11月10日~2021年1月10日
- 発売期間:1ヶ月前~利用当日
- 有効期間:3日間
- フリー区間:JR四国線全線(宇多津~児島間を含む)及び土佐くろしお鉄道線窪川~若井間
- 値段:¥9980
こちらは通年発売されている「若者限定四国フリーきっぷ」です。2020年だと「四国満喫きっぷスペシャル」が発売されているのでそちらを買った方がいいでしょう。普段だと安いきっぷになります。
「週末乗り放題きっぷ」
- 発売箇所:JR四国の主な駅、ワープ支店、駅ワーププラザ、主な旅行会社
- 利用できる期間:通年(土曜日、日曜日、祝日、振替休日、国民の休日、12が月31日、1月2日、1月3日に限る)
- 発売する期間:通年
- 発売期間:通年
- 有効期間:1日間
- フリー区間:JR四国線全線(宇多津~児島間を含む)及び土佐くろしお鉄道線全線、
- 値段:¥10460
1日だけ使いたいときに使うきっぷです。JR四国全線、特急自由席乗り放題ということは前紹介したのきっぷと変わりません。普段は安いきっぷなんです。
「バースデイきっぷ」
- 発売箇所:JR四国の主な駅、ワープ支店、駅ワーププラザ、主な旅行会社
- 利用できる期間:2021年4月2日
- 発売する期間:~2021年3月31日
- 発売期間:1ヶ月前~利用6日前
- 有効期間:3日間
- フリー区間:JR四国線全線(宇多津~児島間を含む)及び土佐くろしお鉄道線全線、阿佐海岸鉄道全線と、JR四国バスのうち路線バス《大栃線、久万高原線》
- 値段:¥13240(普通車自由席のみは¥9680)
誕生月の3日間、乗り放題になるフリーきっぷです。グリーン車用と普通車自由席用の2種類があります。誕生月を証明するために購入時に公的証明書が必要になります。当然グリーン車用は普通車自由席、指定席が利用可能です。
「四国グリーン紀行」
- 発売箇所:JR四国の主な駅、ワープ支店、駅ワーププラザ、主な旅行会社
- 利用できる期間:通年
- 発売する期間:通年
- 発売期間:通年
- 有効期間:4日間
- フリー区間:JR四国線全線(宇多津~児島間を含む)及び土佐くろしお鉄道線全線
- 値段:¥20950
特急に乗れるフリーきっぷの中でもグリーン車に乗れるというかなり異色な存在です。グリーン車、特急の指定席を使う際には指定席券売機か窓口で座席の指定をする必要があります。当然特急の普通車、普通列車にも乗車可能です。その分お値段はお高めですが、グリーン車に乗り放題ということを考えれば全然お得なきっぷかと思います。
JR西日本の特急乗り放題のフリーきっぷ
関西圏をエリアの中に含んでいるJR西日本です。JR西日本の特急に乗れるフリーきっぷは山陰と北陸といった感じで管轄エリア全体というよりかは一部のエリアで使えるようなものを発売しているのが特徴です。JR西日本が発売しているのは上の2種類です。下の「北陸観光フリーきっぷ」はJR東海が発売しているJR西日本のエリアでがフリー区間のフリーきっぷなので、JR西日本のフリーきっぷとして紹介させていただきます。
「山陰満喫パス」
- 発売箇所:電話予約、インターネット予約(e5489)自由周遊区間内山口線内の主な駅のみどりの窓口、主な旅行会社
- 利用できる期間:2020年4月1日~2020年10月1日
- 発売する期間:2020年3月1日~2020年9月29日
- 発売期間:1ヶ月前~利用1日前
- 有効期間:2日間
- フリー区間:山陰本線益田~東浜間、山口線益田~津和野間、木次線宍道~油木間、境線全線、伯備線伯耆大山~上石見間、因美線鳥取~那岐間
- 値段:¥4070
山陰のフリー区間の特急普通車自由席と普通列車が乗り放題になります。2人以上が同一行程で旅行する場合のみ購入できます。1人あたり4070円です。
「北陸乗り放題きっぷ」
- 発売箇所:インターネット予約(e5489)
- 利用できる期間:通年
- 発売する期間:通年
- 発売期間:1ヶ月前~利用1日前
- 有効期間:3日間
- フリー区間:北陸新幹線金沢~黒部宇奈月温泉間、小浜線小浜~敦賀間、北陸本線敦賀~金沢間、越美北線全線、七尾線全線、IRいしかわ鉄道全線、あいの風とやま鉄道俱利伽羅~越中宮崎間、城端線全線、氷見線全線、高山本線富山~猪谷間
- 値段:出発地、普通車用かグリーン車用で異なる(大阪市内(普通車用):¥15850 大阪市内(グリーン車用):17.850)
フリー区間までの「サンダーバード」の普通車指定席とフリー区間の新幹線、特急の普通車自由席、普通列車に3日間乗り放題のきっぷです。京都、大阪、神戸のどの出発地から出発するか、往路と復路でグリーン車に乗るかで料金が変わってきます。
2人以上が同一行程で旅行する場合のみ購入できます。
「北陸観光フリーきっぷ」
- 発売箇所:電話予約、インターネット予約(e5489)自由周遊区間内山口線内の主な駅のみどりの窓口、主な旅行会社
- 利用できる期間:通年(4月27日~5月6日、8月10日~8月19日、12月28日~1月6日は利用不可)
- 発売する期間:通年
- 発売期間:1ヶ月前~利用1日前
- 有効期間:4日間
- フリー区間:北陸新幹線金沢~黒部宇奈月温泉間、北陸本線敦賀~金沢間、越美北線全線、七尾線全線、IRいしかわ鉄道全線、あいの風とやま鉄道俱利伽羅~黒部間、城端線全線、氷見線全線、高山本線富山~猪谷間、
- 値段:出発地により異なる(名古屋(市内):¥16230)
正確にはJR東海が発売するフリーきっぷです。 名古屋、浜松、静岡から北陸のフリー区間までの新幹線、「ワイドビューひだ」又は「しらさぎ」の普通車指定席の往復利用と北陸のフリー区間での特急、普通列車の普通車自由席の乗り降り自由がついたフリーきっぷです。なので名古屋、浜松、静岡あたりに住んでいる人でないと利用しずらいかもしれません。また往路と復路は「ワイドビューひだ」か「しらさぎ」のどちらかを選ぶことになり、往復で「しらさぎ」、往復で「ワイドビューひだ」を使うということはできません。
https://railway.jr-central.co.jp/tickets/hokuriku-free2/index.html
JR九州の特急乗り放題のフリーきっぷ
JRの三島会社のなかでは一番経営が安定しているJR九州です。普段は普通列車だけのフリーきっぷを発売していますが、今年は特急に乗れるフリーきっぷ「みんなの九州きっぷ」を発売しています。九州は近頃、熊本の球磨川氾濫などの災害に見舞われたりと大変です。被災地を応援するという点でも利用してもらえるといいのかなと思います。
「みんなの九州きっぷ」
- 発売箇所:インターネット予約(JR九州インターネット列車予約)
- 利用できる期間:2020年7月11日~2020年9月27日
- 発売する期間:2020年7月1日~2020年9月23日
- 発売期間:1ヶ月前~利用3日前
- 有効期間:2日間(連続する土日祝)
- フリー区間:JR九州全線(北部九州版は九州新幹線博多~熊本間、⼭陽本線を含む豊肥本線以北のJR九州全線および⿅児島本線熊本〜宇⼟間、三⾓線全線)
- 値段:¥10000(北部九州版¥5000)
おそらく今年のみの発売になるフリーきっぷです。今までJR九州の普通列車に乗り放題のフリーきっぷは存在したのですが、特急乗り放題のフリーきっぷはありませんでした。JR九州全線版と北部九州版があり、北部九州版は「九州新幹線(博多〜熊本間)と⼭陽本線(下関〜⾨司間)を含む豊肥本線以北のJR九州全線および⿅児島本線(熊本〜宇⼟間)・三⾓線全線(宇⼟〜三⾓間)」という制約があります。また新幹線も乗り放題のかなり珍しいフリーきっぷではないでしょうか。
特急乗り放題でより計画が立てやすくなる
何かと特急に乗るとなるとお金がかかります。ましてやグリーン車となるとなおさらのことです。「予算の都合で特急には...」ということも多いですが、今回紹介した特急乗り放題のフリーきっぷならどんなに乗ろうと大丈夫。田舎だと列車の本数が少ないため特急に乗らざるを得ないという場面も多いので、特急に乗れるフリーきっぷの活用でより旅行の計画が立てやすくなるでしょう!