DDR3とDDR3Lの違い 間違えると地味に痛い!
最近Thinkpadのメモリを交換しようとDDR3のメモリを購入しました。「ああこのThinkpadはDDR3-1600なのね。」と思いながら...しかし実際にはこのPCはDDR3-1600とはいっても低電圧版!つまりDDR3Lにしか対応していないのです。
このようにDDR3とDDR3Lを間違えるといったことは稀によく?あるかと思われますので、今回はDDR3とDDR3Lの違いと注意点についてまとめつつ、今後メモリを買う方に注意を促したいと思います。
そもそもDDR3とDDR3Lは何が違う
DDR3
DDR3とはパソコンのメモリ規格のことです。前に存在したメモリ規格のDDR2と比べて2倍のデータ転送が可能です。
今では後身のDDR4が登場したため新機種では使われることはありません。動作電圧は1.5Vです。
DDR3L
DDR3よりも低い動作電圧1.35Vで動くメモリ規格です。DDR3と比べて消費電力を抑えることができます。DDR3Lはノートパソコン用しか存在しません。
DDR3、DDR3Lの違いは動作する電圧の違いで、それ以外は見た目上の大きな違いはありません。(シールの表記なんかでの違いは当然あります。)
なので対応していない場合でも物理的にメモリが刺さります。それが事をややこしくしていると言えます。
互換性はあるのか
互換性はあるものもありますが、無いものもあります。
機械の側がDDR3とDDR3Lの両方に対応しているのか、それとも片方にしか対応していないのか。
メモリの側が1.5Vか1.35Vにしか対応していないのか、両方に対応しているのかという
それぞれのケースを考える必要があります。DDR3Lだから必ずDDR3として使えるとか、DDR3だから必ずDDR3Lとして使えるというわけではないです。
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間違えないために確認すべき点
①ノートパソコンのメモリか
DDR3とDDR3Lの間違いが起きるのはノートパソコンのメモリをいじるときです。
デスクトップ用のDDR3Lは存在しないので当然ですが...
②特に2007年~2014年あたりのノートパソコンなのか
特にDDR3とDDR3Lは2007年~2014年あたりのノートパソコンについていることが多いためその時期のノートパソコンのメモリを扱うときは確認しておきましょう。
③ノートパソコンのメモリについて、交換方法についてちゃんと確認をする
やはり機種によって使うメモリは異なる可能性があるので気を付けましょう。
ちなみにこのノートパソコンだと主記憶(RAM)容量の欄にDDR3Lのメモリを使うと書かれています。
間違えて刺したらどうなるか
もしDDR3Lにしか対応していないノートパソコンにDDR3Lのメモリを刺したらどうなるか?電源を入れたと同時にビープ音が鳴って起動しません。
起動しません。起動しませんし、そもそもBIOSにも行けません。そのため自分のノートパソコンがDDR3を使うのか、それともDDR3Lを使うのかをよく確かめる必要があります。
メモリにも気を付けることが大切です
自作PCだとCPUやマザーボードと同時に買われることが多いメモリ。ノートパソコンだと軽くいじるなんてときによく交換されるメモリですが、メモリはパソコンの最小構成で絶対必要な部品です。
(割と軽く扱われている気がしますが)重要度で言ってしまえばSSD、HDD、グラフィックボードなんかよりもよっぽど大切な部品です。
どうせメモリだしとか思って適当に扱ったそのとき メモリは地味な痛手をあなたに負わせるのです。